2014年2月2日日曜日

冷蔵庫の音の違いはどうして生まれるのか

冷蔵庫の作動音の違いはどうして生まれるのかについてまとめてみる。

まず冷蔵庫は食べ物やドリンクを冷やして保存する為のものだ。なので必ず庫内には冷却装置が取り付けられている。これが冷蔵庫の音の原因だ。冷却の仕方には大きく3タイプある。直冷式・間冷式・peltism(ペルチィズム)。最も音が五月蠅いのが直冷式。内部にモーターが取り付けられており、庫内が温まるとブーンと回って庫内を冷ます。特に音がするのはドアを開けた後庫内の温度が急上昇した直後だ。モーターが庫内を冷まそうとフル回転するので、直冷式の場合若干の振動を伴った音が発生する。

次に音がするのは間冷式。音がするタイミングは直冷式・peltismともに同じ。庫内を冷ますのにフル稼働し、その時が音が最もうるさくなる。そして最も静かなタイプ・冷却方式がpeltism(ペルティズム)。これはほぼ無音。音がしていたとしてもテレビ等を消して静かにしていないとほとんど音が聞こえない。

だったら、音が一番静かなpeltismがいいなと思いきや、落とし穴がある。peltism方式の冷蔵庫は圧倒的に価格が高い。一番安いのは直冷式。又、冷却機能で順位を付けるとすると、直冷式 > 間冷式 > peltismとなる。peltismの最も冷却機能が低いのだ。なので、あまり一般家庭向きではない。一人暮らしをしており、ドアを開けたとしてもせいぜい1,2回/日程度なら問題はない。が、料理を作るなど頻繁にドアの開け閉めをする場合には、すぐに庫内が温まってしまって、生ものを入れていると賞味期限前に腐る…といった事も起こりうる。ワンルームに住んでおり独身。料理は作らない。冷蔵庫にドリンクやちょっとした生もの程度しか入れない…そういった人限定の冷蔵庫だといえる。

それから、直冷式は小型冷蔵庫で採用されているタイプの冷却方式だ。小型冷蔵庫は中が狭いので、簡単に庫内が温まってしまう。なので、最も冷却機能に秀でた直冷式が使われている。間冷式というと、大体150L以上の冷蔵庫で多く使用されている。ファミリータイプの大型冷蔵庫というと間違いなくこの間冷式だ。

音、価格、冷却機能について解説したが、もう1つ直冷式には弱点がある。それは霜取りが必要な事。直冷式では、長く使っていると庫内に霜がつく。なので、それを定期的に除去してあげる手間が発生する。これがちょっと面倒だ。冷蔵庫の音、冷却方式の違いに関しては以上。